礼拝メッセージ 「信仰の高嶺に」 創世記22章1~19節
長谷川和雄師
高嶺の花を自分のものにしたいと考えると、どんな犠牲も惜しみません。高嶺を登るには物質的、肉体的、知的に備え、登山中は声を掛け合い、心を開き、挨拶を交わし、助け合います。アブラハムの復活信仰を通して、互いに助け合い、信仰の高嶺を目指しましょう。
Ⅰ.最大の信仰の試練(1-10)…1)アブラハムの試み。悪魔の試みは人から悪いものを引き出すが、神の試練は人の中から良いものを生み出し、信仰の高嶺に導きます。①神との交わり。神と親しい彼は、神の語りかけに対して素直に答えました。②神の命令。イサクの誕生により平穏な生活を送っていた彼に、神からの試練が臨みました。ひとり子を全焼の犠牲として献げよとの命令は、信仰の最大な試練でした。それは神よりも、与えられた恵みに捕らわれる偶像礼拝に対する警告でした。2)アブラハムの信仰。①従順。信仰生活は感情的、瞬間的、感動的ではありません。彼は躊躇せず、すぐ神の言葉(神のみこころ)に従い、イサクと若者と共に出かけます。②確信。アブラハムはイサクと共に「帰る」(複数形)との信仰に堅く立ち、僕に告げます(5)。③信頼と献身。彼は、復活信仰をもって、自ら手を下そうとしました(9)。「彼は、神が死人の中から人をよみがえらせる力がある、と信じていたのです。だから彼は、いわば、イサクを生きかえして渡された」(ヘブル11:19)。イサクの従順な姿に、十字架の死に至るまで従順であった主の姿を見ます。④全き者の信仰。弱さに徹し、主に全く頼って従い、自分の命に優るイサクを神に献げきる彼が、神の友と呼ばれる由縁があります。主は私たちを最上のものを神に献げきる者へと変え、私たちを友と呼ばれます(ヨハネ15:15)。
Ⅱ.主、備え給う(11-14)…①イサクの従順。イサクは自分が全焼のいけにえであることを知らず、父の辛さも知らず質問しましたが、彼の答えは、神が備えて下さるとの信仰告白でした。祭壇を築き、彼はイサクに事実を告げますが、イサクは逃げず素直に従い、祭壇に横たえられました。何という従順さでしょう。イサクにも主に委ねる信仰があったのです。神は私たちのために、愛するひとり子を惜しまずに与えて下さいました。主は神に全く従われ、罪の身代わりに、十字架で贖いを完成されました。②主の承認。彼がイサクをほふろうとした時、神は声をかけました。神は彼がどれほど神を愛し、恐れ敬い、イサクよりも神を愛し、神に従うことを喜んでいるかが分かりました。神の求めはイサクの体でなく、彼の信仰でした。③主の備え。神が全焼のいけにえを備えたので、その場所を「主の山に備えあり」と名づけました。子は親を見て育ちます。父の信仰が、息子の信仰になりました。私たちは神から受けた祝福(地位、名誉、財産、家族など)に心を奪われ、神以上のものにならないようにしましょう。
Ⅲ.神の祝福(15-19)…①み言葉への従順。み言葉に従う歩みでした。私たちへのみ言葉の語りかけは厳粛なことです。砕かれた器とされ、「主が全て」とされ、苦難・困難の道でも、み言葉に従い、神の祝福を受けられるのです。互いに励ましあい、信仰の高嶺へと導かれましょう。②献げきる。彼が主に献げきった時、祝福を受けました。見返りを期待し、ひも付きの献げ方をし、様々な欲に支配されていると不安に支配されます。主に委ね、献げきり、み言葉に従うならば、主が必要を満たし、祝福の基として下さいます。私たちは、復活信仰をいただき、み言葉に従って歩みましょう。7/7 聖餐式の様子 |
午後はCS教師会が行われました。
今週~来週の予定
■婦人祈祷会 火曜日(16日)10:30~
聖書:詩篇68篇19節
題:荷を負われる主
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌:438、308
■聖書研究祈祷会 水曜日(17日)19:30~
聖書:マルコの福音書1章9~13節
題:主の公生涯のはじめ
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:262、458、427
■主日礼拝 来週日曜日(21日)10:30~
招詞:詩篇103篇1~2節
交読文:39 詩篇122篇
聖書:コロサイ書1章1~2節
題:クリスチャンの祝福
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:8、252、385