礼拝メッセージ 「魂を生き返らせ義に導く主」 詩篇23篇3節
長谷川和雄師
A》魂を生き返らせる主(3a)。
Ⅰ.滅びに至る道。
1) ダビデ。良き羊飼いのもとにあることを忘れ、主の道を外れ、苦しい目にダビデも遭いました(詩篇38:6-8、42:10-11)。
2) 羊。「いきかえらせ」の意味は、「回復する、向きを変える」ですが、羊が仰向けになり足が宙に浮くと、立ち上がろうと暴れ、皮膚に傷を負い、お腹にガスがたまり足の血流が悪くなり、日差しがきついと、数時間で死に至ります。
3) 羊と信仰者がひっくり返る理由。
①柔らかで倒れやすい所を好む。羊は居心地が良い柔らかな所を好み、ぬかるみにはまってしまいます。人間も楽を求め、鍛錬を避けます。
②毛が長すぎる。泥や糞などが毛に付き、倒れやすくなるので毛を刈り取ります。毛の刈り取りで切り傷を負うことがあります。欲望、金銭欲、名誉欲、知識欲、物欲、性欲、野望などを追い求めていると、人もこけます。
③太りすぎ。動作が鈍くなり、倒れやすくなるので、良い牧者は減量作戦をします。人も何事もうまくゆき、自信に満ちた時こそ、転びやすい時です(1コリント10:12)。
Ⅱ.生きかえらせる主。
1) 救出。罪の生活から救い出すために、主は十字架の道を選びました。
2) 回復。信じる者をきよめ、聖い者と認め、神と交れる者にして下さいます。
3) 生かす。主は、倒れた神の子に目を注ぎ、優しく労わり、励まし、新しい力を与えて下さいます(詩篇56:13)。主は、死んでいた者を生かし、主を愛する者を訓練し(ヘブル12:10-11)、主の導きに素直に従う者に永遠の命を与えて下さるのです。
B》義の道に導かれる主(3b)。
Ⅰ.滅びの道。
1) 羊の性質。羊は同じ道を通るので、その所に草は生えなくなり、くぼみができます。また、同じ所で草を食べると、羊は根までもだめにし、荒野にしてしまいます。
2) 人間の性質。人間も頑固で我まま、高ぶり、自己満足で、神の御名を汚します(イザヤ53:6)。御霊の導きに従わないで、滅びの道を歩む人と同じ道を歩もうとし、過ちを犯してしまいます。成功は、自分の選択が良く、自己訓練の賜物と考えやすいのです(ローマ8:13-14、箴言14:12)。
Ⅱ.義の道に導かれる主。
1) 道。良い羊飼いは、羊に同じ道を通らせたり、同じ場所を餌場にしません。その道は困難の道であり死の陰の谷であっても正しい道です(ヨハネ14:6)。
2) 義の道に。「義」は「公義、勝利、救い、正しい、まこと」と訳されます。「義」という漢字は、上に「羊」、下に「我」です。神に献げられた小羊である主を「我」の上に置く関係こそ、永遠に関わる義の道です。羊飼いの下に羊がいることが正しい関係です。信仰がないなら山ほどの功績や、大慈善事業を行っても、神の前に何の意味もありません。キリストを信じ、キリストとの義しい関係に入ること、そこに永遠の救いがあります。
3) 導かれる主。主は私たちのために命を捨て、罪の身代わりの死を遂げて下さいました(ヨハネ10:9-11)。人は律法全てを守られず、罪ゆえに、神と和解できず、祝福の道を歩めませんでした。しかし、主が人の罪の身代わりに十字架で死なれ、聖い神との交わりを回復し、永遠の義の道に導いて下さいました(詩篇25:8-9)。
Ⅲ.御名のために。
1) み名。全てを最善に導く助言者、力ある神、永遠の父、平和の君の名です。
2) み名のために。主のみ名のために義の道に導かれることは、大いなる羊飼いの名誉なのです(イザヤ57:15)。
教会の各活動
午後から、CSレクリエーション(卓球ワールドカップ、幼児はちびっこ大会)が行われました。
今週~来週の予定
○婦人祈祷会 火曜日(11日)10:30~
※3月中は休会いたします。
○聖書研究祈祷会 水曜日(12日)19:30~
聖書:マルコによる福音書6章45-56節
題:生きて働く信仰
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:230、222、341
○主日礼拝 来週日曜日(16日)10:30~
招詞:詩篇100篇1~5節
交読文:7 詩篇23篇
聖書:詩篇23篇4節
題:共におられる主
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:21、300、340