2014/07/20

主日礼拝「思い違いをしてはいけない」

礼拝メッセージ 「思い違いをしてはいけない」 ヤコブの手紙1章16~18節

長谷川和雄師


神への思い、期待、疑問などは人によって異なりますが、自分勝手に考えると大きな危険が伴いま す。だからヤコブは「思い違いをしてはいけない」と警告しています。「クリスチャンの成長を阻む12の誤解」に、「自分の必要を満たすことは自己中心である」との誤解に対し、著者はヤコブ1章17節で説明しています。「女性が信じる40の嘘」に「神は私を愛していない。夫に従えば私は惨めになる。私は苦しむ必要がない」など40の思い違いを記しています。この聖書箇所の思い違いは、人が誘惑に陥り罪を犯すことを神の責任にすることです。後の事柄との関係で神が下さるものはすべて良いもので、人を生かし滅びに至らせるものではありません。この点について思い違いをしてはいけません。

Ⅰ. 思い違い…
神に帰すべきことと自分自身に帰すべきことを混同し、思い違いをしてはいけません。
1) 誤った神理解や神認識は、見当違いの失望や高慢を生み出し、永遠の命からもれてしまいます。
2) 当時のユダヤ人は、天体は命をもった生きものと理解し、造り主なる神を賛美せよ、と呼びかけました(詩編148:3)。天体の変化を、光の源である神ご自身の移り変わりと捉え、人間の暗い部分や悪の部分は、神に責任があると考えました。
3) 聖書は、人間が誘惑に負ける責任を神に押しつける思い違いをしてはいけないと記します。

Ⅱ. 神は常に真実です…
人間が不真実で不誠実であっても、神は常に真実です(Ⅱテモテへ2:13)。
1) 神の真実は、愛、慈しみ、憐み、救いの意志、人との関係において変わらないものを持っておられる、ということです。ですから、神が私たちに与えて下さるものはすべて良いものです。
2)
①神からの良い贈り物、完全な賜物とは神の独り子です。人を生かし神と交わりを回復し、救いの確信を与える神の恵みです。
②私たちは、神の恵みにより神を知るようになったのです(Iコリント4:7)。
③人は、神を正しく知らないので、自分をも正しく知ることができず、高ぶったり、絶望してしまいます。思い違いをしてはいけません。父なる神は、私たちがみこころに生きる者となるために必要な永遠の命やものを与え、希望を持って生きることが出来る者となるために必要な良きものを、惜しみなく与えて下さいます(マタイ6:8、7:11)。
3) 真理の言葉である御子により、私たちは新しい存在に変えられました。真理とは、単なる客観的な事実の正しさ、科学的な事実、不変的事柄という意味ではありません。神と自分を正しく知ることによって、神から信頼されるに足るもの、生かされ希望を抱けるものなのです(ヨハネ14:6)。罪に誘惑されてしまう私たちですが、真理のみ言葉、御子を通して死ではなく命に、新しく生まれ変わるのに必要な賜物は御子において全て与えられているのです。

Ⅲ. 被造物の初穂…
人間がキリストにあって新創造されることが、「被造物の初穂」なのです。
1) この「初穂」という言葉は、旧約では、イスラエルが神の民として選ばれた事が、後の子孫の選びの初穂でした(エレミヤ2:3)。新約では、主の復活が初穂です(Iコリント15:20)。被造物全体をみこころにかなったものにする救いが、主にあって初穂なのです(ローマ8:19-23)。
2) 最初に創造し、神が良しとされた状態に造り変えることが神の御業です(創世記1:25)。私たちは真理のみ言葉により救われ、新創造された初穂としての責任と光栄を覚えます。主にあって、私たちの存在を通して、神に神の栄光を現していただきましょう。




教会の各活動



ブレスの賛美
午後は、CS教師会、壮年会(例会)が行われました。


今週~来週の予定

 

○婦人祈祷会 火曜日(7月22日)10:30~


※休会します



○聖書研究祈祷会 水曜日(7月23日)19:30~


※休会します



○主日礼拝 来週日曜日(7月27日)10:30~


招詞:ヨハネによる福音書15章9-11節
交読文:59
Ⅰヨハネ書4章
聖書:Ⅰコリント書13章1-13節
題:いつまでも残るもの
説教者:伊藤 初師
新聖歌:7、216、227