礼拝メッセージ「世を愛さず、みこころを歩む」ヨハネの第一の手紙2章12~17節
長谷川和雄師
光の中を歩む者が、この世にあって勝利してゆくことを進めるに当たり、
Ⅰ.クリスチャンが身分と経験を再確認…
1) 「子たちよ」と、信仰を継承し救われた者に呼びかけ、様々な確認事項を提示しています。罪の赦しはクリスチャンの信仰生活の土台です。主の身代わりの死を信じる信仰のゆえに罪を赦され、神の子とされ、「天の父よ」と親しく祈れるのです。しかし、それを知識として知っているだけでは信仰の土台が崩れます。だから、父なる神と深く交わり、その愛を深く知り、最善をなされる神を体験し、何でも神に祈り、応えられる関係になることを勧めます。罪を赦され、主の恵みを知った者は、着飾らずに神の前にありのままに生きられるのです。心の内を真実に神に告げる時、自らの姿が現され、罪の告白や反省の時が与えられ、神からみ言葉の力をいただけるのです。
2) 救いの恵みを知った年配の方は、神なるキリストを深く知り、神との親しく交わり、従順と愛と信頼の関係を築きます。若い信仰者は、神のみ言葉が心の内にとどまり、自分の弱さ罪深さを知り、み言葉に賭けて生き、世に勝利した主が共に居られ、悪に打ち勝ちます。子どもたちも父なる神を畏れます。
Ⅱ.世と世にあるものを愛するな…
1) 救いの恵みを知っている者は、どのように歩むべきでしょうか。世と世にあるものを愛するのではなく、神を愛しましょう。人はふたつのものを同時に愛することはできません(マタイ6:24)。クリスチャンとして、父なる神の愛、ご自分の命まで投げ出して愛してくださった主を裏切り、他のものを愛することはありえません。そのような者は姦淫を犯す二心の者であり(ヤコブ1:8)、神に忌み嫌われる者です。世を愛することは神に敵することであり、自分を神の敵とします(ヤコブ4:4)。パウロと共にいたデマスも(コロサイ4:14、ピレモン24)、世を愛しパウロを捨てました(2テモテ4:10)。
2) 世にあるもの、世からでたものは、父なる神が与えてくださったものとは異なるものです。
①肉の欲。この世の価値観から損得勘定や気分次第の行動をとるなど、人間が生まれつきもった心の欲です(エペソ2:3)。
②目の欲。肉の欲の入り口です。エバも木の実を見て、誘惑に負けました(創世記3:6)。視覚、聴覚、嗅覚、食感、触感から来る誘惑です。人間はなんと誘惑に負けやすいものでしょう。
③暮らし向きの自慢。これは持ち物への欲であり、持っている物を自慢することです。世と世の欲は滅び去るゆえに、私たちはこのようなものを愛するべきではありません。永遠の滅びを前にしたら、この世のことに心を動かすべきではありません。この世は過ぎ去るので、世の富(知識、財産、権力、友など)を用いる者は用い過ぎ、深入りしないようにすべきですとも警告しています(1コリント7:21)。永遠でないもの、長続きしないものに心を奪われないように気をつけましょう。それに対し、永遠に続くものは神のみこころです。そして、神のみこころを行う者はいつまでもながらえます。私たちが神のみこころを知るためには、自分のありのままの思いを神に告白し、その思いも、これから起こるであろうことも、全てを神に委ねて祈ることが大切です。みこころを求めて祈り続け、み言葉によってみこころが示されたならば、主の最善を信じて従うことです(マタイ7:21)。もし、世にあるものを愛していたならば、素直に告白し、十字架の血潮を仰ぎ、罪の赦しを受け、神のみこころを祈り求め、行う者へと変えていただきましょう。
教会の各活動
CSレクリエーション「沢ガニ捕り」の様子 |
今週~来週の予定
○婦人祈祷会 火曜日(9月29日)10:30~12:00
聖書:詩篇143篇8節
題:朝にあなたの恵みを
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌:18、190
○聖書研究祈祷会 水曜日(9月30日)19:30~21:00
聖書:ヨハネによる福音書15章6節
題:必要が与えられる
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌:191、258、275
○主日礼拝 来週日曜日(10月4日)10:30~12:00
招詞:申命記6章4-5節
交読文:14 詩篇37篇
聖書:Ⅰヨハネ書2章18-29節
題:反キリストに対する態度
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:21、148、275