礼拝メッセージ「マリヤとエリザベツ」ルカによる福音書1章39~45節
長谷川ひさい師
今朝は、マリヤとエリサベツの信仰を通して学びましょう。
Ⅰ. マリヤの悩み…
- 御使いガブリエルによる神のみ告げは、マリヤには全く考えられないことでした(31-32)。しかし、マリヤは自分を低くし、全くみ言葉に委ねました(38)。
- こんな事を誰に相談できるでしょうか。家族や友人、誰よりも婚約中のヨセフに理解してもらえるか分かりません。聖書にありませんが、マリヤの心中は様々の思いや、ヨセフに言うべきか悩んだことでしょう。
- マリヤは御使いが老年のエリサベツも子を宿したことを思い出し(36)、親族のエリサベツなら、自分のことも理解してもらえると考え、マリヤは彼女を訪問を決心しました。神は、神のみ業を分かり合える友を身近に備えてくださるとは、何と言う恵みでしょうか。
- 信仰が与えられたら苦しみ、悩み、悲みなどが無くなることはありません。しかし、それらを通して神のみ言葉の成就を見せ、体感させてくださいます。私たちもエレミヤ30:17、32:26のみ言葉の約束を見ることができました。
- 私たちは、主の十字架の愛を知って救われ、神の家族に加えられ、京都信愛教会に集い、お互いの悩みを話し合い、天国を目指して歩めるとは、何と感謝でしょうか。
Ⅱ. マリヤの信仰…
- マリヤが御使いの言葉を受け入れたことは、単に頭で「ああ、そうなのだ」と理解しただけでなく、御使いの言葉の中のエリサベツに会うために、ナザレから約100km離れているユダの地を目指して、15歳あまりの少女「マリヤは立って」(39)訪問したのです。
- 「信じる事と考える事とは違います」。立って行動した時に、始めて信仰が行動となったのです。「自分には信仰があると称していても、もし行いがなかったら、なんの役に立つか」(ヤコブ2:14)とありますが、行動にならない信仰は、まことの信仰とはいえません。しかし、マリヤは神の言葉を信じて行動をする、まことの信仰を神から与えられたのでした。
- マリヤの挨拶を聞いたエリサベツのお腹の6ヶ月の子が踊ったというのです。この聖書の記者ルカは医者であったので胎動を記したのでしょう。
Ⅲ. 聖霊の器…
- ルカの福音書は「聖霊」を多く用い、1-3章では12回も使っています。ルカは聖霊の器であるパウロの影響を受けて、彼も聖霊の器でした。また、歴史家でしたから、彼は使徒行伝、別名、聖霊行伝を書き残すことができたのです。使徒たちは器に過ぎませんが、彼らを動かしたのは聖霊でした。ルカはまことの聖霊の器だったので、聖霊の働きを記すことができたのです。
- 「エリサベツは聖霊に満たされ」、マリヤの祝福を喜びました(41-42)。不妊の女エリサベツも、マリヤと同じように神の力によって子どもが与えられ、主の母に会い、ヨハネはお腹の中で踊り、マリヤを祝福したのです。そのようなエリサベツでしたので、マリヤのことを全て理解し、祝福することができたのです。
- また、エリサベツはマリヤの訪問を、心から喜びました(42-45)。マリヤがみ言葉を信じて受け入れ、従ったので救い主が誕生できました。そして、誰からも理解されないと思ったのに、エリサベツに全て理解され、マリヤは励まされ、勇気を得、救い主を宿した喜びに満たされ、み言葉への信仰が確かにされ、賛美が生まれました。
- 主のみ言葉を信じ受け入れ、従うことに勝る幸いはありません。クリスマス、救い主の誕生に、二人の女性の信仰に教えられます。また、救い主を称え、救い主を与えてくださった神に感謝しましょう。
教会の各活動
CSクリスマス会にて |
今週~来週の予定
○婦人祈祷会 火曜日(12月15日)10:30~12:00
聖書:ローマ書15 章17節
題:神の栄光のために
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌:76、73
○聖書研究祈祷会 水曜日(12月16日)19:30~21:00
聖書:使徒行伝3章17-26節
題:神に立ち帰る勧め
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:88、446、465
○クリスマス礼拝 来週日曜日(20日)10:30~12:00
招詞:ヨハネによる福音書15章9-11節
交読文:56 1コリント書13章
聖書:Ⅰヨハネ書4章7-12節
題:ここに愛がある
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:76、89、216