礼拝メッセージ「神から生まれた者と世」ヨハネの第一の手紙5章18~21節
長谷川和雄師
神から生まれた者とは、クリスチャンのことであり、主を信じた時から永遠のいのちに生かされ続けています。各家の子どもに特権と義務があるように、クリスチャンにも特権と義務があります。クリスチャンの義務は罪を犯し続けないことです。罪の中に生き続けることは、神の子としてふさわしくありません。しかし、神から生まれた主が私たちを守ってくださるので、悪い者は私たちに触れることさえできません。罪を犯していることに気付かされた時、神の助けを求め、拠り頼みつつ、罪の中に生き続けないことです。
私たちがすべきことは、神のみこころを行い、命令を守ることです(5:3)。神の命令とは、主の御名を信じ、互いに愛し合うことです(3:23-24)。悪魔は神によって生まれた者を誘惑してきます。しかし、御子が私たちを守ってくださいます(ヨハネ10:28、17:12、15)。神によって生まれた者は、このような恵みと祝福の中を生きることができるのです。なんと感謝なことでしょう。
Ⅱ. クリスチャンはこの世から聖別された者(19)…
主を信じる者は神のものとされ、神に属する者なのです。注意すべきことは、世は悪い者の支配下にあるので、教会の中に世を取り入れてはいけないということです。この世では人をたてて利用するために主を排除したり、恵みや愛を強調して、真の悔い改めを無くしたりしてしまいます。神への縦軸と人への横軸のバランスが大切です。ただ赦すだけでなく、然りは然り、否は否とし、戒めることも必要です。
この世は学力重視で、知識豊富な人が優れているかのようにもてはやされます。しかし、教会では聖書知識の多少ではなく、イエスを自らの救い主として仰いでいるか、主により頼む生活、祈りの生活の有無が問われます。私たちは何が一番になっていますか。地位や名誉、財力や学力など、世のものですか。私たちを救うために、十字架の上で血を流してくださった主を一番に愛する者とならせていただきましょう。主を信じる者の国籍は、この世ではなく天です。この世で見出され、召し出され、聖別された者として生きることが主の臨在を持ち運ぶクリスチャンの生き方です。
Ⅲ. クリスチャンはまことの神を知る者(20)…
クリスチャンは神と交わる永遠のいのちを持っている者です。主はこの世に来られただけでなく、一人びとりの内にも来てくださり、共に歩み、真実な父なる神を知る理解力を与えてくださいます。私たちは永遠のいのちが与えられたことにより、真実な神を生活の中で知ることができるのです。
神の光の内にある時、自分の本当の姿が見えてきます(1:5)。神は愛そのものであり、神の愛を知る時、真実な愛が分かるようになります(4:8)。主を第一として生きることは、永遠のいのち、つまり、唯一のまことの神と、主ご自身を知ること(ヨハネ5:26、17:3)に生きているといえるのです。
Ⅳ. 最後の奨励(21)…
ヨハネが偶像に警戒するように勧めるのは、当時も偽教師や偶像があったからです。偶像にはいのちがなく、世に満ちており、罪を好んで行う生活や、間違った知識があり、きよい光も、愛もありません。
私たちは神から生まれ、世から聖別された者として生活し、主の臨在を持ち運ぶ者となっているでしょうか。クリスチャンとされた私たちは、筋の通った歩みをする者と、主にあってならせていただきましょう。
教会の各活動
午後は、婦人会(愛餐会)、教区青年親睦会(天授ヶ岡教会)が行われました。
今週~来週の予定
○婦人祈祷会 火曜日(3月15日)10:30~12:00
聖書:創世記16章9節
題:回復
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌:357、414
○聖書研究祈祷会 水曜日(3月16日)19:30~21:00
聖書:使徒行伝6章8-15節
題:恵みと力に満ちた人
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:260、7、252
○主日歓迎礼拝 来週日曜日(3月20日)10:30~12:00
招詞:ヘブル書4章14~16節
交読文:11 詩篇32篇
聖書:ローマ書3章10~18節(10)
題:義人はいない、ひとりもいない
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌:19,112,264