礼拝メッセージ「聖霊による一致」エペソ人への手紙4章1~6節
長谷川和雄師
後半は、そんな私たちの生きる実践編です。
4章は、信仰に生かされた者の姿や歩みはどのようなものかを記しています。
Ⅰ.召された者の歩み
- 「召し」は、「呼び出し何かの働きに就かせる」意味であり、「歩き」は、「振る舞い、生活しなさい」の意味で、召された状態や身分に合った振る舞いと生活をせよとあります(1)。
- 召された状態と身分。神に呼び出され、王である祭司、聖なる国民、神の所有の民で、神の光の中を歩み、神の憐みを受け、平安と希望に満ち、永遠のみ国を受け継ぐ者にふさわしい歩みをしなさいと勧めます(1ペテ2:9-10)。
- 召された者にふさわしい歩み(2-3)。
- 謙遜。「低い者の思い」の意味で、当時「低い者」は軽蔑された卑しい身分を表し、「卑しいことを考える。奴隷根性」の意味でした。主は山上の説教で(マタ5:3)、物乞いをするほど心が貧しく、無力な己を知り(2:1)、神に助けや救いを呼び求める以外に生きる術がないとの謙遜な心こそ幸いです。真の謙遜とは、自己卑下や必要以上に低く見積もらず、偽善をせず、己に正直になり神を仰ぎます(2コリ12:9)。
- 柔和。「すぐ切れず。途中で投げ出さない」の意味で、良い見本は主です(マタ11:29)。ある聖書学者は、「共同の益のために価値高い目標を追求することに深く没頭しているために、個人的に向けられる軽蔑、中傷、侮辱やその他のどんな思惑によっても、逸することのない心」と記します(1ペテ2:21-24)。
- 寛容。怒りを抑えること。聖書は怒りを警告します(4:26、箴言14:29、詩篇37:1-4)。「心と唇を制御し、今日も感情を適切に制御してください」と祈り歩みます。
- 愛をもって互いに忍ぶ。教会は、背景、年齢、性別も違う罪人の集まりなので、時には人間関係で躓きます。主の愛と忍耐を深く知り(2-3)、互いに受け入れ神の栄光を現します(ロマ15:7)。
- 聖霊の一致を保つ。すでに主にあって一致しています。だから主にある一致を保ちなさいと勧めます。この一致は、皆同じようになることでなく、一人の指揮者のオーケストラの様に調和することです。聖霊が一致させてくださいます(ヘブ12:2)。
Ⅱ.教会の一致
一致とは、欲する違いを無視し、同じ利害に向かい、意志や考え方や行動を統一し、合わせることではありません。教会の一致とは、
- 体は一つ。夫々形、特徴、機能の異なる器官が集まり一つの体であるように、主の体なる教会は一つ(エペ1:23、ロマ12:5)です。
- 御霊は一つ。御霊とは主の体に宿る霊、一つの聖霊であり(1コリ3:16)、クリスチャンの内に住んでいます。
- 望みは一つ。神に召され、主に似た姿に変えられ、主の満ち満ちた姿になる望みです。
- 主は一つ。主イエスは神であり、人となり模範を示し、命の道に導き、守り、助け、養われます。
- 信仰は一つ。一つの主を救い主として信じる信仰も一つです(ロマ10:9)。
- バプテスマは一つ。洗礼は主と共に死に、復活し、新しい命に生きる者は、主にあって一つです(ガラ3:27-28)。
- 父なる神は一つ。天地万物を創造し、全てを支配し、全てのものの内におられる父なる神が、主の体なる教会の上にあり、教会を貫き、内にいてくださいます。一致を守るとは何かをすることでなく、夫々に与えられた神の恵みを思い起こし、お互いが主の愛と恵みの中で生かされていることを覚え、違いがあっても一つとされて歩むことを確認していくことです。
教会の各活動
午後は、CS教師会が行われました。
今週~来週の予定
○婦人祈祷会 火曜日(10月10日)10:30~12:00
聖書:箴言17章27節
題:軽率な発言
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌:324、325
○聖書研究祈祷会 水曜日(10月11日)19:30~21:00
聖書:使徒行伝18章24-28節
題:雄弁なアポロ
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:178、38、429
○特別伝道礼拝 来週日曜日(10月15日)10:30~12:00
招詞:イザヤ書57章15節
交読文:12 詩篇33篇
聖書:伝道の書1章1~11節
題:真の心の寄り所
説教者:水川武志師
新聖歌:2、175、260