主日礼拝メッセージ「教会を建て上げる」エペソ人への手紙4章7~13節
長谷川和雄師
ミリアム・デービス師に PBAの証をいただきました |
Ⅰ、主の賜物の量り(7)…
「賜物のはかり」を、価値に応じて恵みが与えられる、と読んだら恵みは不公平です。
- 賜物。この言葉に定冠詞があり、「かのひとつの賜物」で「主という賜物」と訳され、キリストという最高の賜物を賜った神の恵みは無制限に与えられます(ロマ8:32)。主の恵みから漏れる人はいません。
- 恵み。この言葉にも定冠詞が付いており、「かのひとつの恵み」と訳され、求める者は無制限に罪が赦され、永遠の命が与えられ、神の子とされる「救いの恵み」が与えられます(2:4—5。3:18—19)。キリストの賜物の量りに従って与えられる恵みも人知をはるかに越えたものです。
Ⅱ、賜物を分け与える方(8—10)…
無限の恵みを与える方は、
- 勝利の王。引用されている詩篇68篇は凱旋行進の歌です。困難な状況でも神が勝利を与え、奪い返し人々に分け与える勝利の王こそ主ご自身です(1:22—23。ヨハ16:33)。勝利の主が教会に満ち、無限の恵みを与えられるのです。
- 降った方。「降り」とは、主が神の栄光を捨て人となり、人と同じ立場まで下り「謙卑」を現しました(ピリ2:6—11)。私たちに神の愛と恵みの素晴しさ、人としての生き方を身をもって示し、私たちの罪を全て負い十字架上で死なれ、罪の赦しと神との和解の道を開きました。
- 上った方。主は3日目に復活し、天に昇り弱い者のために執り成す大祭司となりました(ヘブ4:15)。しかも、「もろもろの天の上にまで上られたかた」⑽です。主は人々が迷信的に恐れた空中や天空の霊より力ある方で、圧倒的な勝利者となられ、それらの霊は皆武装解除され、もはや私たちを攻撃できません。この方を王とし主と迎えたので、私たちに無限の恵みを与えることがお出来になるのです。
Ⅲ、主が立てた者(11—13)…
1) 働き。「キリストご自身」(新改訳)が、恵みを伝えるために教会に「使徒、預言者、伝道者、牧師、教師」を立てました。
- 「使徒」。主と行動を共にし、復活の主の目撃証言者です。
- 「預言者」。神の啓示を受け、神の言葉を伝えた人。今は完成した聖書が使徒と預言者の役割を果たします。
- 「伝道者」。主に教会外で巡回し、未信者に福音を宣べ伝える人。
- 「牧師」形成された神の群を養う人。
- 「教師」聖書を正しく教える人で、聖書の約束と神の恵みを味わえるように導き、み言葉に仕えることに専従する人です。
2) 働きの目的(12—13)。「聖徒たちをととのえ」の「整える」に3つの意味があります。
- 「回復・修正」。聖書の約束で破れを回復し、み言葉によって誤りを修正する。
- 「補う。訓練する」。み言葉によって欠けを補い訓練する働き。
- 「結び合わせる」働きです。主にあって互いが大切な存在であることを、聖書から教えられ、分かち合う働きです。
整えられた人は奉仕に導かれ、互いに仕え、助け合い、支え合い、祈り合う、仕える心をもって(1ペテ4:10)、共に主のからだなる教会を建て上げ、主の満ち満ちた身たけに成長し、信仰の一致と神の御子に関する知識の一致とに達する姿が生まれます。「互に受けいれて、神の栄光をあらわす」(ロマ15:7)教会とさせていただきましょう。
教会の各活動
青年会主催の工作教室(クリスマスリース作り)が行われました。
今週~来週の予定
○婦人祈祷会 火曜日(10月24日)10:30~12:00
聖書:ヨブ記4章4節
題:心を見られる
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌:18、38
○聖書研究祈祷会 水曜日(10月25日)19:30~21:00
聖書:使徒行伝19章1-7節
題:エペソのペンテコステ
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:261、446、408
○創立70周年記念礼拝 来週日曜日(29日)10:30~12:00
招詞:ヨハネの福音書4章23-24節
交読文:31 詩篇100篇
聖書:黙示録1章9~20節
題:生きている教会
説教者:北尾欣三師
新聖歌:18、145、389