アドベント歓迎礼拝メッセージ「クリスマスの光」ヨハネによる福音書1章9節
長谷川ひさい師
教会では、クリスマスにキャンドル・サービス(燭火礼拝)をします。電気を消しロウソクを点け、静かに賛美し、聖書を読み、祈り、クリスマスの意義をしのびます。信愛教会では、毎年12月23日の夜に行いますが、主が人類の光として世に来てくださったことを、静かに心静め主の誕生の事を思いめぐらし、感謝する時です。
主は約2千年前、私たちの世界に神様の大いなる光を照らすために、ユダヤのベツレヘムに生まれました。今日まで、私たちの世界には多くの立派な宗教家や哲学者が生まれました。インドに釈迦が、中国に孔子、ギリシヤにソクラテス、日本に空海・日蓮・親鸞など素晴しい僧侶が生まれました。主は、人類の光と言われましたが、なぜでしょうか。
Ⅰ. 愛の光…
人間は真の神を知らないので、主は真の神の愛を、私たち人間に示しました。格別に日本人は、神といえば神社に祭られている神々を神と思っています。しかし、聖書に「神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった」(ヨハ3:16)とあり、また、「神は天と地とを創造された」(創1:1)とあるように、真の神は天地の創造者、保持者であり、全世界の歴史を支配し導いています。また、「わたしは初めであり、わたしは終りである。わたしのほかに神はない」(イザ44:6)とあるように、真の神は全能で霊なる方であり、唯一の神です。そして、「わたしたちが神を愛したのではなく、神がわたしたちを愛して下さって…御子をおつかわしになった。ここに愛がある」(Ⅰヨハ4:10)とあるように、神が私たち一人びとりを愛する愛を表し、主をこの世におくり、人類に対する「愛の光」となりました。いつも主は、神の愛を人々に示し、何よりも私たちが互いに愛し合う事の大切さを教えてくださいました。
Ⅱ. 真の光です…
主は真の神の愛だけでなく、私たちに「真理の光」を表しました。神を離れた時、私たちの心は暗くなり、何が真実であり、何が真理であるか分からなくなりました。今日の世界の国々の間に争いがあり、社会に混乱があるのは、この何が真理であるかを見失ったことから起きているのです。私たちの毎日の生活の中でも、色々と意見が違ったり、争い、事件が起きていますが、この真の光が分からないからです。暗い心、暗い生活、それはわびしいものです。しかし、そのような私たちの世界に主は、きよく生きる事、正しく生きる事の幸いを示されました。主は、「わたしは世の光である。わたしに従って来る者は、やみのうちを歩くことがなく、命の光をもつ」(ヨハ8:12)とあるように、私たちは主を救い主と信じる時、罪に汚れた生活から離れて、きよい光の中を歩む生活に変えられるのです。
Ⅲ. 救いの光…
主がこの世に来られたのは、「神が御子を世につかわされたのは、世をさばくためではなく、御子によって、この世が救われるためである」(ヨハ3:17)とあるように、罪と汚れから私たちを救うためでした。主は、十字架にかかり私たちの罪のために死なれ、三日目に復活し、救いの道を開かれました。主の十字架は私たちの罪の贖い、罪の身代わりとなり、罪の償いをされたのであり、復活は永遠の命の源泉となったのです。「『キリスト・イエスは、罪人を救うためにこの世にきて下さった』という言葉は、確実で、そのまま受けいれるに足るものである。わたしは、その罪人のかしらなのである」(Ⅰテモ1:15)とありますが、私たちは主を救い主と信じるなら罪が赦され、神の子とされ、永遠の命をいただき、インマヌエルの主が日々共に歩んでくださるのです。今年も皆さんと共に、愛・光・救いである主を心に迎え、主の誕生を心からお祝いするクリスマスとさせていただきましょう。
教会の各活動
CSクリスマス会の様子 |
今週~来週の予定
○婦人祈祷会 火曜日(12月19日)10:30~12:00
※年末は休会し、1月9日から再開します
○聖書研究祈祷会 水曜日(12月20日)19:30~21:00
※休会します(12月27日は実施、1月3日は休会)
○燭火礼拝(キャンドルライトサービス) 土曜日(23日)19:00~20:00
聖書:ルカの福音書2章1~7節
題:救い主を迎え入れるところ
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:78、75、他
○クリスマス礼拝 来週日曜日(24日)10:30~12:00
招詞:ヨハネによる福音書3章16節
交読文:29 詩篇95篇
聖書:ルカの福音書2章8~20節
題:「さあ、ベツレヘムへ」
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:76、78、75