主日礼拝メッセージ「互いに愛し敬おう」エペソ人への手紙5章21~33節
(長谷川和雄師)
5:22—33に夫婦関係、6:1—4に親子関係、6:5—9に主従関係の中で、クリスチャン生活の基本となるべき態度が記されています。「キリストに対する恐れの心をもって、互に仕え合うべきである」(21)は、この個所のまとめで表題です。「互いに従いなさい」(新改訳)は、主の福音に生きることは、当時の世界に全く新しい倫理を届けました。バックストン師は、「罪を犯した人類はエデンの園から追放されたが、礼拝と家庭というパラダイスを残されました」と言われた。家庭の祝福の秘訣は、神の愛と真実によって砕かれ謙った心から妻の従順と夫の愛が生まれます。主と花嫁である教会の関係から、夫婦関係、人としての歩みを学びます。
Ⅰ、妻たる者よ(22—24)…
- 従い仕え。原文では「仕え、従い」(22)との言葉がなく、直訳は、「妻たちよ。主に対するように自分の夫にも」ですが、文脈から言葉を入れています。
- かしら。「キリストが教会のかしら…夫は妻のかしら」(23)とあるので「教会が頭の主に仕え従うように、妻は頭の夫に仕え従うべき」としたのです。しかし、「何をするにも、人に対してではなく、主に対してするように、心から働きなさい」(コロ3:23)とあり、主は心の伴わない表面的な礼拝や賛美や献げものは喜ばず、心から主を愛し敬い従うことを願っています。「かしら」は、組織をまとめ成長させるリーダーであり、「救主」は、他者を生かす働きをします。ですから、「かしら」の大切な働きは、互いの良さを引き出しながら調和をもって生活できるように調整することです。主は、豊かな愛を示し、道を示し、共に歩もうと招いたように、夫が主のような「かしら」としての役割を果たすことを求められています。アウグスチヌスは、「神が、もし婦人が男子を支配するように意図されたなら、アダムの頭から婦人を取り出し、婦人を奴隷のように意図されたなら足から取り出したでしょう。しかし、婦人をあばら骨から取り出したのは、神は婦人を助け手として男子と同等にして造られたのです」と言いました。「従う」とは、権威に従うという厳しいものではなく、世界で唯一の男性で自分を愛し守る人への信頼から生まれる服従です。
Ⅱ、夫よ妻を愛せよ(25—32)…
妻を愛し最善を願うことは、自分を愛することです(25.28.コロ3:19)。主が教会を愛した愛を模範としましょう。そのキリストの愛とは。
- 教会のためにささげました(25)。主は、私たちが罪人で神を無視しているときに、無条件で愛し、命を差し出すほどの愛で、永遠に愛し続けます。
- 教会を聖い栄光の姿に変えます(26-27)。「水で洗」い(古い己に死に、新生した命で生きる)、み「言葉」で「きよめ」(ヨハ17:17)、神に造られた者にふさわしく歩ませ、「聖なるもの」とは、私たちを神のものとして聖別し、神に用いられる者とするために主は十字架で死なれ、栄光の姿に変えます(28.Ⅱコリ4:16)。
- 教会を養い育てます(28-29)。主のからだなる教会を養い育てます(29)。
- 教会と一体とします(30-32)。父母を離れ、夫婦が一体となる奥義は偉大です(28.創2:24)。それは、「キリストと教会」の関係です。主が内に生きておられ共に歩み喜ぶように、夫婦も一つとされます。
Ⅲ、互いに愛し敬え(33)…
「愛し敬う」ことは、どんな人間関係でも大切な態度です(ロマ12:10.ピリ2:3)。具体的に、
- 互いの悪口を他人に言わない。
- 互いを助け、欠点を補う。
- 家庭を守る(子の教育.家族の健康.家の管理等)。
愛から尊敬が生まれ、心から従い仕え、温かい家庭が生まれます。主と教会との関係を通し、具体的に夫婦のあり方を学びました。私たちは人間関係の中で主の愛を十分に受け、互いに仕え、愛し敬い歩みましょう。
教会の各活動
教会役員会が行われました。
今週~来週の予定
○婦人祈祷会 火曜日(2月6日)10:30~12:00
聖書:ルカによる福音書19章10節
題:かけがえのないいのち
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌:195、202
○聖書研究祈祷会 水曜日(2月7日)19:30~21:00
聖書:使徒行伝22章1~21節
題:群衆への弁明
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:359、424、427
○主日礼拝 来週日曜日(2月11日)10:30~12:00
招詞:ヨエル書2章28節
交読文:25 詩篇73篇
聖書:使徒行伝1章8節
題:「主の証人となろう」
説教者:長谷川和雄師
新聖歌:2、427,429