ペンテコステ礼拝メッセージ「求める者に与えられる聖霊」ルカによる福音書11章5~13節
(長谷川和雄師)
洗礼式の様子 |
Ⅰ.祈ることを教えてください(1)…
- 主は1~4節で、何を祈るべきかを教えました。主は聖霊に満たされ、罪を犯さず、父なる神のみこころに従順で、全知全能な方でしたが、それでも祈る必要があったのです。私たちはもっと祈る必要があります。
- 多く神学を学んでも、神を信じられるとは限りません。むしろ、「天の父よ」と、祈るとき神への愛と信仰が芽生えます。育ての父母が、子どもから「お父さん、お母さん」と呼びかけられ涙し、愛が増し加わる瞬間です。
Ⅱ.祈りの確実性…
- パンを借りに来た友の例え話(5-8)。当時のユダヤ人の家の多くは部屋が2室程度で、家族が全員その部屋で寝ていました。しかも、粗末な莚(むしろ)が敷かれ、上には昼着る上着が布団なので、家族は近寄って寝ました。そこに友の来訪を受けた隣人が、寝ている真夜中(涼しい夜に旅行)にパンを分けて下さいと訪ねてきたのです。起き上がるなら皆目を覚ますでしょう。ユダヤ人には、「客人をもてなす」ことは最も大切なことでした。しかし、寝ていたその家の主人は、迷惑と思い腹が立ち断りました。しかし、しつこくドアをたたき続け、うるさくて寝られないので、友への愛や友情の心ではなく、厄介払いを早くしたいので、友にパンを3つ貸すというのです。主はここで、相手に迷惑がかかっても求め続なさいではなく、父なる神は、厚かましく頼み続ける願いを、親子関係の愛で応えてくださいます。
- 求め続け、探し続け、叩き続けよ(9,10)。主は、いつもそのようにしなさいと命じます。「求めよ」の言葉は、低い立場の人が上の人にお願いするように、神の前に謙遜な心で願うことを教え、「捜せ」は、熱心に必死に捜すことを教え、「たたけ」は八方ふさがりの中にいるように感じる時、神を信頼してドアをノックし続けることが大切であることを教えています。
Ⅲ.与えられる良いもの(11-13)…
- 祈り。
- 「神様、助けてください」との祈りは、どの宗教にもあり、無神論の人も同じ思いを持ちます。私たちが神の被造物であり、神との交わりを求めるからです。
- 非常に困った時、恐ろしくて大変な時、不安になった時、神に真剣に助けを求め祈ります。
- どのように助けられるか。
- 神は最も良い、最善なものを、最善な時に、最善なだけ与えてくださいます(11-12)。
- 主は、(イ)ほしがるものを下さいます。(ロ)代用品で我慢しなさいと、偽りの安心感や満足感を味わわせません。(ハ)有害で危険なものを下さいません。
- 「天の父」は、広い心、豊かで暖かな愛、親切、真実、全知全能の神で、最も素晴しく、最善なものを、一番良い時に、最も良い分だけ下さいます。
- 最高に良い聖霊(13)。「良い贈り物」とは、この世のものではなく、主のみ名が崇められ、神に栄光を帰する賜物、聖霊です(マタ7:11、ヨハ14:16—17、ロマ8:15—16、28)。聖霊は、祈りを教え導き、神の臨在を教え、罪深さを知らせ魂を砕き(詩篇51:17)、十字架の下に魂を導き、豊な実を結ばせ、なお深く主を教え、神のみこころに生きる力を与えてくださいます。
教会の各活動
チャペルコンサートが行われました。
今週~来週の予定
○婦人祈祷会 火曜日(5月22日)10:30~12:00
※Jウエスレイに学ぶ会のため休会します
○聖書研究祈祷会 水曜日(5月23日)19:30~21:00
聖書:イザヤ書30章18節
題: 主を待ち望む者
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌: 18、344、303
○主日歓迎礼拝 来週日曜日(5月27日)10:30~12:00
招詞:詩篇124篇8節
交読文:50 イザヤ書53章
聖書:イザヤ書53章4~5節
「彼はみずから懲しめをうけて、われわれに平安を与え、
その打たれた傷によって、われわれはいやされたのだ」
題:「苦しみの解決」
説教者:長谷川ひさい師
新聖歌:8、257、265