2024/04/22

礼拝メッセージ「主の祈り①」出エジプト記4章22-23b節 大頭眞一牧師 2024/04/21


天にまします我らの父よ。
ねがわくは御名〔みな〕をあがめさせたまえ。
御国〔みくに〕を来たらせたまえ。
みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ。
我らの日用の糧〔かて〕を、今日〔きょう〕も与えたまえ。
我らに罪をおかす者を、我らがゆるすごとく、我らの罪をもゆるしたまえ。
我らをこころみにあわせず、悪より救い出〔いだ〕したまえ。
国と力と栄えとは、限りなくなんじのものなればなり。
アーメン。

【どう祈ったらよいのか…】

「同じように御霊も、弱い私たちを助けてくださいます。私たちは、何をどう祈ったらよいか分からないのですが、御霊ご自身が、ことばにならないうめきをもって、とりなしてくださるのです。」(ローマ8:26)。何をどう祈ったらよいかわからない!あのパウロにして!だったら私たちはどう祈ればよいのでしょうか?

けれどもだいじょうぶです。私たちには主イエスが教えてくださった主の祈り(マタイ6章とルカ11章)があります。この祈りを祈るときに聖霊が働いてくださいます。そして私たちの心もとない祈りを、御霊と共に祈る祈りとしてくださるのです。

【父よ】

聖書が神を父と呼ぶとき、そこには驚くべき希望がこめられています。旧約聖書で最初に神を父とする箇所は「イスラエルはわたしの子、わたしの長子である。わたしはあなたに言う。わたしの子を去らせて、彼らがわたしに仕えるようにせよ。」(出4:22-23b)。モーセが語った神の言葉です。エジプトの奴隷として苦しむイスラエル。神は、そのイスラエルを子、自らを父と呼んで、イスラエルを自由になさいました。父とは子を自由にするお方。「父よ」と祈ることを教えるとき、主イエスは私たちにおっしゃっているのです。「父よ、と呼べ。父は『子よ』と答えてくださる。『わたし(父)は、あなたがたに自由を与える。罪からの自由、恐れからの自由、頑なさからの自由を』と答えてくださるのだ」と。

【天にまします】

そしてこの父は「天にまします」父なのです。アブラハムとその子孫を通して世界のすべての国民を祝福する父。その父はイスラエルを解放し、いま、私たちを解放します。ただ、私たちを個人的な罪から解放するというだけではありません。世界を解放する。正義を実現し、飢えた者たち、虐げられた者たちを解放する。飢えから、虐げから。それだけではありません。奪う者たち、独占する者たちも開放する。貪欲から、失うことの恐れから。天にまします父の領域は、地に及び、地に拡大し、地を覆うのです。神の国が!

【我らの】

けれども忘れてはならないのは、父は第一に主イエスの父であること。分かつことができない三位一体の父と子の愛と信頼が、ゆるぎなく、まず存在する。そして子なる神が人となることによって、私たちと一つになってくださって、私たちを抱え上げるようにして神の子としてくださった。父の子としてくださった。そのために分かつことができない三位一体を危険にさらして。そんな「我ら」なのです。図は三位一体のイメージです。一体となって踊る愛のダンスに私たちも招き入れられています。

【主よ、祈りを教えてください】

「天にまします我らの父よ」と呼ぶとき、私たちの祈りが変わります。新しくなります。かつては、自分の個人的な願望を祈り、付け足すように世界のために祈っていた私たち。けれども「天にまします我らの父よ」で始まる祈りは、逆転の祈りです。今や私たちは、破れてしまった世界の回復のために祈り始めます。そのために喜びに胸をときめかせながら、自分を差し出しながら。そして、自分の個人的な願望を持ち出します。その願望がどのように世界の回復につながるかわからないままに。父がその願望を思いのままに、世界の回復のために用いてくださることに胸を躍らせながら。


(ワーシップ:聖歌397番「遠き国や」Bless)


(礼拝プログラムはこの後、または「続きを読む」の中に記されています)



 礼拝プログラム

■教会学校(9:30-10:15)

  • 信仰の学び⑨「キリスト教だけが正しいのか」大頭眞一牧師


■主日礼拝(10:30-11:45)

  • 前奏:(奏楽の内に主を待ち望みましょう)
  • 招きの言葉:詩篇148:1-2(旧約P.1089)
  • 賛美:280
  • 交読文:47 出エジプト記20章(新聖歌 P.864)
  • 牧会祈祷:大頭眞一牧師
  • 主の祈り:新聖歌 P.826
  • ワーシップ:聖歌397番「遠き国や」Bless ※事前録画、YouTubeでも公開中
  • 賛美:312
  • 信仰告白:使徒信条(新聖歌 P.826)
  • 聖書朗読:出エジプト記4章22-23b節(旧約 P.105)
  • 説教:「主の祈り①」大頭牧師 ※信愛3階牧師室より
  • 賛美・献金:202
  • 感謝祈祷:
  • 頌栄:讃美歌21「27番」(曲は新聖歌63と同じ、詞は下記)
  • 「父・子・聖霊の ひとりの主よ 栄えと力は ただ主にあれ とこしえまで アーメン」
  • 祝祷:大頭眞一牧師
  • カテキズム:(左上に掲載)大頭眞一牧師 と 報告:(裏面に掲載)司会者
  • 祈祷: