2024/08/19

礼拝メッセージ「主の祈り④我らの罪を」ルカの福音書15章11-32節 大頭眞一牧師 2024/08/18


天にまします我らの父よ。ねがわくは御名〔みな〕をあがめさせたまえ。御国〔みくに〕を来たらせたまえ。みこころの天になるごとく、地にもなさせたまえ。我らの日用の糧〔かて〕を、今日〔きょう〕も与えたまえ。我らに罪をおかす者を、我らがゆるすごとく、我らの罪をもゆるしたまえ。我らをこころみにあわせず、悪より救い出〔いだ〕したまえ。国と力と栄えとは、限りなくなんじのものなればなり。アーメン。

【罪の赦し?】

罪を赦すとはどういうことなのでしょうか。それは、罪が無かったことにすることではありません。罪人が受けるべき刑罰を免れさせることもまた、赦しの一部にすぎません。罪のゆるしとは、罪があるにもかかわらず、罪人を受け入れ、罪人を立てあげ、罪人を世界の回復のために仕える者とすること。その人本来の居場所、役割、使命にもどるのをゆるすこと。罪の奴隷から神の同労者にもどることをゆるすことです。

主イエスはこのことを放蕩息子のたとえで語られました。年老いた父は、赦しを乞う悔い改めの言葉をみなまで言わせません。そして、後継ぎのしるしの指輪までも身に着けさせるのです。もともと弟なので、後継ぎではないのに。また、主イエスは「あなたの罪は赦された」と語り、取税人や罪人と食事を共にしました。こうして罪の赦しが、罪びとの回復が、神の国が始まったのです。赦された私たちは罪悪感から解放されていきます。罪悪感に対する三つの誤った向き合い方に注意しましょう。

  1. 内向的になって想像上の罪悪感を生み出して悩む
  2. 罪悪感を否定する
  3. 罪悪感を抱えて自分を責め続ける

主イエスは十字架の上で、私たちを解き放ってくださったのですから。

【私たちが赦され、赦す】

「我らに罪をおかす者を、我らがゆるすごとく、我らの罪をもゆるしたまえ。」には、気をつけなければならないことがあります。それは、私たちは神の赦しを得ることを目的に、他の人を赦すのではないことです。神に赦され、神の子とされた私たちの、自然な生き方が赦し合う生き方なのです。そんな生き方を通して、世界が新しくなっていくのです。

主の祈りを祈るとき、私たちの目はうめいている世界に向かって開かれて行きます。災害や戦争に痛んでいる人びとや、莫大な負債に苦しむ地域や国にも。神が私たちを通して、しようとしておられることが私たちの願いとなっていきます。祈りと生き方がひとつになるのです。

【負い目の赦し?】

マタイ版の主の祈りは「私たちの負い目をお赦しください。私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦します。」(マタイ6:12)と「負い目」という言葉を用います。私たちに負い目を負っている人たちの中には、故意ではなく、偶発的に私たちを傷つけてしまった人もいるでしょう。けれどもその傷は残っています。そして私たちを苦しめます。けれども、神は癒しの神。時間をかけ、深いところから傷を癒してくださいます。「私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦します」と祈るごとに、その祈りを用いて。

【放蕩息子の兄】

放蕩息子の兄もまた傷ついた人でした。弟の放蕩によって、苦労を背負わされたことによって。父が弟を喜んで迎えたことによって。そんな傷が、兄の心を頑なにします。けれども、父は、つまり神は語りかけます。「わたしといっしょに喜んでほしい。わたしと同じ心をもってほしい」と。この兄もまた癒され変えられていきます。「私たちの負い目をお赦しください。私たちも、私たちに負い目のある人たちを赦します。」と、主の祈りを祈ることによって。



(ワーシップ「花も」MEBIG cover by Bless)



(礼拝プログラムはこの後、または「続きを読む」の中に記されています)



 礼拝プログラム

■教会学校(9:30-10:15)

  • 信仰の学び⑬「十字架の意味③解放」
  • 大頭牧師 ※全分級合同で3階牧師室にて


■主日礼拝(10:30-11:45)

  • 前奏:(奏楽の内に主を待ち望みましょう)
  • 招きの言葉:歴代誌第二16:9a(旧約 P.1239)
  • 賛美:211
  • 交読文:4 詩篇18篇(新聖歌 P.830)
  • 牧会祈祷:大頭眞一牧師
  • 主の祈り:新聖歌 P.826
  • ワーシップ:「花も」Bless ※事前録画
  • 賛美:203
  • 信仰告白:使徒信条(新聖歌 P.826)
  • 聖書朗読:ルカの福音書15章11-32節(新約 P.149)
  • 説教:「主の祈り④我らの罪を」大頭眞一牧師 ※信愛より
  • 賛美・献金:340
  • 感謝祈祷:
  • 頌栄:讃美歌21「27番」(曲は新聖歌63と同じ、詞は下記)
  • 「父・子・聖霊の ひとりの主よ 栄えと力は ただ主にあれ とこしえまで アーメン」
  • 祝祷:大頭眞一牧師
  • カテキズム:(左上に掲載)大頭眞一牧師 と 報告:(裏面に掲載)司会者
  • 祈祷: